インナーチャイルドと使命

1. 埋もれた才能
2. インナーチャイルドと父との思い出
3. 小さい頃の夢と使命

埋もれた才能

私は幼い頃から絵を描くのが大好きで、過去に表彰されたり、展覧会に出されたこともあります。

いつからか芸術から離れ、忙しさにかまけて趣味、自分をゴキゲンにする術を封印していました。

私の父は8年前に他界したのですが、学びをたくさんくれた人でした。
私の両親は私が13歳の時に離婚し、お世辞にも良い父とは言い難い人だったと思います。

故に父のことが本当は大好きだったこと、父との数少ない記憶まで長い間記憶の奥底に埋もれていました。

心の勉強をするまで(2017年)は絵を描くことをずっと封印していました。

そして過去世を視ていった先に、私はいつも絵を描いていて、絵で自分を表現し、当時は言葉では伝えられないことも絵に詰め込んでいました。

インナーチャイルドを視ても
3〜4歳の私は
クレヨンがほしい
画用紙がほしい
絵具がほしい
そんなことばかり言っていました笑
実際に小さい頃に使っていたものを整理した時に画用紙が何冊か、クレヨンも何種類か出てきたのです。

さてではなぜその記憶を封印してしまったのか。

インナーチャイルドと父との思い出

小学2年生に時だったか、
言葉を覚えるチンパンジーという題の内容を国語の授業で読み、ある日音読の宿題が出ました。
ハナというチンパンジーがボタンを押して自分の欲求を人間に伝える実験内容だったと思います。

当時音読カードというA4の大きさのカードを持って先生に提出するという仕組みだったのですが、父は私と兄にくれた画集の本を取り出してデッサンし(父には学問として絵を学んだ経歴はありません)、左側の余白に鉛筆でハナの絵を描いてくれたのです。
担任の先生にも友達にも羨ましがられ、絵が上手い父は私にとって自慢の父でした。

また、夏休みに宿題で自由工作が出た時に
蛍光緑のたぬきの起き上がりこぼしを紙粘土で一緒に作ってくれたのを覚えています。

そして中学校の時に吹奏楽部に入ったのもスネアドラムを10年もやっていた母とトランペット、ギターが弾ける父の影響だったのは紛れもない事実。

父は料理もすごく得意で、創作料理をしたり、かわいいお弁当箱に私の好きな食べ物を入れてくれたりもしていました。私が料理が好きのは父の影響もあったと思います。

そう
私は父との楽しい思い出を抹消したくて…

それは父に生前あまり会いにいかなかったこと
死に目にも会えなかった自分に対する罪の意識が
芸術に触れることで掘り起こされるために
全てを封印していたのです。

私にとって芸術性がその記憶に組み込まれていたのです。

身内からみればお金の苦労をさせられてアルコール依存症になってしまった父は世の中的には悪者。
でも父も人間で誰かの助けが必要だったのだと、大人になった今ならわかることがたくさんあります。

サイキック能力が開花してからは、父と話すことができるようになったので、
私がどんな状態であっても私の幸せを祈り、無条件の愛で包んでくれている父の存在を感じます。

言葉を覚えたチンパンジーが文字のボタンを押して人間に感情を伝える。

幼少期、話しだすのも喋るスピードも遅く、感情をなかなか出せなかった私は
芸術性を通して感情を出せるように父が手助けしてくれていたのかもしれません。
一緒に起き上がりこぼしを作ったのも、何度も大変なことがあっても起き上がりなさいよというメッセージだったのだと思いました。